示されたシ/狩心
あと十分でここでやり切れと
なったとき
つまり十分後にここでの死が確定していたとき
つまり十分後に旅立ちが定められていた時
私が語る言葉は一つ
私は形を変えて必ず甦る、フシの名に懸けて、そして、宇宙の定めの中で
我がたましいは槍となる、屈辱の名に懸けて、理不尽を突き破る意志となる
そして我が肉体は旅立つ
新たな戦場へと。消えてなくならない用意されていた日常へと。
そして我が名は無音になる、その破裂音のもとで、我が名はフハイになる
不屈の名に懸けて、
取り囲む茨の森となる
叫びを閉ざしお前を暖める恐怖となる
約束しよう、お前は複雑な心境で出口も入口もない場所で永遠にホカンされ続ける
そして転換、置換され続け、やめてくれと叫んでも、私は
お前を取り囲む茨の森となる。
覚えておけ
戻る 編 削 Point(1)