ビクトリー岩村「江戸の仇」/
花形新次
私は善人気取りだが
私のバカさ加減を
指摘する人間には
断固抵抗する
直接ではない
何だかよく分からないように
抵抗する
何故なら私は
バカの上に卑怯者だから
私も間借り人の分際だが
取り敢えず
チョークで線引いた
自分の陣地では
最大限、権力者として
振る舞わせてもらう
例えそれが
とても恥ずかしいことに見えようと
何故なら私は
恥知らずだから
(ビクトリー岩村 自称詩集「恥ずかしながら帰って来ました」より)
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