断章 九/
信天翁
おさなごたちが 飽きもせず
年積月の 乾いた空の下で
小公園滑り台を繰り返したり
片隅ブランコをゆすり続けたり
ジャングルジムで
サーカスをまねたりして
黄色いねいろで
穏やかな年の瀬を突きあげている
お年玉の増額を期待してか
戻る
編
削
Point
(3)