さみしさ/水菜
例えば、触れ合いだったり
例えば、水に触れる感覚だったり
音のふるえでも構わない
肌をゆらすそれは影響を与えている
私の身体に心に脳に
ゆらぎ として
共鳴する
強い光が明るい色の交わりを作る夜の街
色とりどりのネオンが煌びやかに街を飾り立てているのに
それらは、陰を濃くするだけで
さみしさは、より煽られる気がする
日の光は、全てを照らし出してしまうけれど
これらはそっと主張する
さみしさを
それは ためらい だったり、
ほのかな 沈黙 だったり
そんなどこか秘密めいた何かを匂わせるような
小さな隠し事に似ている
裸足で駆
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