とある一日/
ただのみきや
家
ああ夢見る燐寸を摘み消す女(ひと)!
***吹雪
風は切り裂き 辺りは暗い
吹き溜まりの雪に足をとられ
かじかむ頬 鼻水は止まらず
こみ上げる笑い背中の真中辺りから
退社
一日が閉じる月ように
儚さと空しさ 心地よい脱力
微弱な発泡が続いて
夢でも現実でも差し支えない
たぶんこれもひと綴りの詩
《とある一日:2016年12月17日》
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