午後の過ごし方/坂本瞳子
捗らないのは仕事じゃなくて気持ち
気持ちが捗らないとは言わないけれど
気乗りがしないというのか
なにをやっても上の空
しばらくぼんやり窓の外を眺めていようか
うたた寝をしてしまいそうだ
たまにはいいじゃないか
そう思って今日も明日も同じこと
繰り返しては無駄に時間を過ごす
ふと思う
自分など必要とされていないのではないか
この世界の片隅で
むしろ自分は面倒くさいと疎まれているのではないか
不安を覚えて
やらなくていいことを引き受けてしまう
ジレンマに見舞われて
お金にならないことばかり
やることが増えて息つくしまも見つけられない
灰色の空が冷たい
渇いた空気
フリーランスの午後
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