加齢臭もない/吉岡ペペロ
 
緑をうしなった銀杏の葉っぱは清洌だ

黄色くてとうめいだ

西側の窓が額縁になって

たわわな銀杏が一枚の大きな絵のよう

風が吹くたび

朝の掃除の大変ばかりを考えてしまう

金もひととしての信用も

社会的立場も加齢臭もないおっさんだ


ちっぽけなおっさんだ

12月11日が来ると

ちっぽけなおっさんだ


緑をうしなった銀杏の葉っぱは清洌だ

黄色くてとうめいだ

西側の窓が額縁になって

たわわな銀杏が一枚の大きな絵のよう

風が吹くたび

朝の掃除の大変ばかりを考えてしまう

金もひととしての信用も

社会的立場も加齢臭もないおっさんだ








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