ワルキュ−レ1500/差羽ナガレ
 
水平対向6気筒エンジンの共振

同調の取れたキャブレーターが

吸い込む夜と星屑を爆発させて

違う街まで掠れた唸りを上げる

ガソリンが静かに波打つのは

光年の孤独を確かめる為なのさ

ファットタイヤを地面に擦り

消え掛けた約束を果たしに逝く

骨すら残らない明日を抱きしめて




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