断 章(四)/信天翁
 
   ものさみしい家並みのあいだで
       どこに棲みついたのか
      けさは珍しく ひととき
          子すずめたちが
         わめきあっている
       そして かたほうでは
        年積月が うらぶれ
    あしぶと鴉をおいたてている
      町はずれの竹藪の奥へと      

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