生きる (草稿)/もっぷ
 
心はどこにあるのだろう
心は海にあるのだろう

今朝の静かな潮(うしお)には
わたしが隠れているのだろう

そこでは無数のお魚が
シャンパン色の夢みてる

そこでは一人の私(わたくし)が
蒼ざめたまま眠れない

そこでは独りの私が
心だけ護り 死んでいる

いつかは心もおやすみなさい
隠れなくてもいいように

声するほうを求めると

網に掛かったお魚が
いまだ死なない心、持ち

どこかへ向かってあきらめて
諦めきれずと明らめて

しょっぱいなみだを振りまいて


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