十月二十七日(木) 午前/服部 剛
 
幼稚園の頃の先生の御主人の告別式で
献花の百合をそっと置き、一礼した後
頭を上げる――(剛君、ありがとう)
眼鏡越しに充血した瞳は、無音で叫ぶ  





戻る   Point(2)