恥ずかしい日常/
水菜
づさむと ぶと`うたちはよりいっそうたのしげにこころ弾ませたのでした
♪
つめを折ったのは、そんな楽しげなゆるやかな午後のとき
すみずみまで柔らかな風が満ちみちて土の匂いが舞っていました
大人たちは、苦労して、音を忘れて
翡翠色のぶと`うの葉のかげに、 そっと置いてきたのでした
♪
恥ずかしい日常は、そうして過ぎて行きました
大事なつめ先を折ったまま
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