三叉路/
もっぷ
なみだより気楽な稼業はないのだと
果てのなく終わりを教えず
泣いておくための未明
さよならすら覚えなかった別れの数数
そのすべての翌日の街なかでわたしは笑ってみせた
わたしだけのために
気が変わらないように 確かであるように とうそぶく
ポケットには
時代錯誤なプリペイドカードの束
父さん
なぜこんなにも
路傍の石よりも軽いわたしの
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