紅の月の下で/りぃ
 

 要らないと言われれば
 いつだって飛びたてた
 今はただ此処で蹲って
 血まみれになって
 傷を舐めても
 飛び立つ場所が見えない

 いるべき場所はここじゃないって
 叫びながら
 それでも帰りたいと願っていたんだ

 水平線の彼方
 月の沈む場所へ


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