白い/由比良 倖
鳴るのは、笑う、世界の決まりごとのような、音楽なのだと、私は、あなたは、並んで、承諾する、景色の、ひろいね、空の下なのだと、。あめ、降って…きますか?
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寂しいあなたは、寂しいあなたは、寂しいあなたは、寂しいあなたは、ひとの、形をしていて、髪の毛が生えていて、息を、止めれます。もうすこし、あと何日かしたら、あと何秒かしたら、あなたは何か見える?、消える?。あなたはきっとひとの、かたちをしているからひとで、ひとなら、ひとなら、ひとなら、私は、好き。だから、お願い、出てきてよ、出てきて、ください。にんげん、たち。わたし。
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私は、中音域の中に、生きています。ヴァイオリンでも、ベースでもなく、チェロのあたり。黎冥の虹の中。くらべるのは、嫌いです。好きなものが、好きです。グランジが、好きです。めたるちっくは嫌いです。わたしは、わたしは、わたしは、遍在すると思います。白と黒で挟まれた壁の中は違う、間違ってるので。血を流したいです。くらくら。わたしは、わたしは、わたしは、わかってもらおうなんて、思っていないです。思って、いないのです。
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