十一月の終わりに/番田
川べりの道をどこへ行くともなく歩いていた
色々な曇り空に見える不思議な形
しかし 今は不安が入り交じるけれど
私は ただ 自由だった
感情によって旗揚げされた 産業は
エンジンの音とともに通り過ぎるボートのようなもの
消えては現れる会社のロゴ 私は
そして 点灯するどこかの会社の看板を見ていた
少し波立つ 行き交う 水上バス
先月買ったバッグを背負っていた 私は
少し 去年買ったブーツと そして
シーバス釣りの人のシルエットを見ていた
去年の前までは私はどこにいたのだろう
日の暮れた川の 息の白い 夕暮れ時
しかし 少し寒かった 季節は冬
そして また 友達と 二人で
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