カメレオンの脳味噌/ホロウ・シカエルボク
 
の変化は俺たち人間に例えれば、態度のようなものだ、保護色の代わりにこびへつらいがあるのだ、俺はそんなことを考えた、「そうだ」とカメレオンの脳味噌は言った、俺の考えは彼らに届いていたのだ、「生きものを喰らうことは大事なことだよ」と彼らは続ける、「ある部族には遺族の身体を喰らうという風習がある、それは彼らの魂をより深く理解しようという気持ちの現れだ、我々は仲間を喰うことはあまりないが、基本的に生きているものを喰うか、生きているものに喰われるかだ、人間は生きているものをそのまま喰うことなんてあまりないだろう―喰ってもサカナとかそういうものぐらいだろう―そういうものでは駄目なんだ、どうしてかって?サカナと
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