ひとりでいるために/はだいろ
 
かと思った。
もう長い長い間、
誰とも、
本当の話を、話してはいないのだろう。


ひとりでいると、本当に楽しい。
いつからそうなったか、よくわからないが、
もともと、3歳や4歳の頃から、きっと本質的には、
ひとりが好きで、ひとりになりたかったのかもしれない。
ひとりでいることほど、豊かなことがあるだろうか・・・
なのに、
どうして、
あの、
その、
誰かと、
話がしたいと、苦しいほどに、思うことがあるのだろうか。

どうして、
音楽を聴くのだろう、
どうして本を読むのだろう、
どうして映画を見るのだろう、
娘も、
どうしてだろうねーと、
真剣に考えている。





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