『よるのうた』/葉月 祐
 

黒いシーツの描くきらめきの模様の
微細な移り変わりを眺めている


一日として
同じ音楽を奏でる事はない
三百六十五分の一の
今夜限りのメロディーが
今この瞬間も 演奏されている




誰のものとも重ならない
わたしだけの 愛しいよるのうた


すべての夜が この心を彩り照らしていく














                     2016/11/04/
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