賽を投げるならず者/
差羽ナガレ
錆びた鉄の懐かしい香り
焼け爛れる様な鉄工所で
ベアリングを炙る作業員
外せないヘルメットは
犬の首輪と何が違うのか
赤ラ−クにマッチで火を灯す
骸鉄を一輪車に高く積み上げ
ガラ捨て場へと向かう夕暮れ
代わりは幾らでも居ると
繰り返すデスクを蹴り飛ばし
知らない明日へと駆け出した
何も?めない掌のままで
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