天使たちは/ひだかたけし
 
無私の愛が
人の魂の病を癒し
魂浸透した肉の病すら和らげる

冷える秋夜の森の静謐に
天使たちは降りて来るのだろうか
自愛に充ち病んで倒れる己の魂の許に

あの遠い日の海の夜明け
靄と波の戯れに 無音
薄いピンクの衣装纏い
無私の愛を踊り歌っていた
奇跡の光景 天使たちは


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