祈り/りゅうのあくび
 
もう部屋じゅうに
季節が終わる報せが届きます
ネットポートは再び夕空でジャックされ
きっとポケット深く携帯電話にも
微かに振動は繰り返され
むかし聴いたあの唄が
そっと鳴るでしょう
波音はまだ乾いていました
地球を鳴らすあの音楽が
遠い星の宿命が終える曲想となったとしても

とある病院の郵便係ですら
精神科の研修医ですら
地球の丸さを確認するみたいにして
きっと幻が終わる大地では
再びあの信号が踊りだすでしょう
太陽暦で伝えられた十字路で
あの出来事が始まるときですら
光を求める幼い命みたいに

あの時刻には
木漏れ日ですら
記憶していた暗号が
飾らな
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