おもいあと/Monk
 

 
わたしのせなかというものを
つくっていただけるのであれば

どうか車輪の跡を忘れずに

しあがりのまえに
たっぷりと日干ししたものに
あなたというものを
ペダルにのせて
しっかりときざんでください

お顔をみることはないのでしょう
けれども ふと
うつぶせに鉢植えを眺めるようなときにも
せなかのあたりに
 
おもい

と咳こむような
そんなしるしがあればと思うのです
 

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