イリュミナシオン/坂本瞳子
 
イリュミナシオン
眩い光の欠片が散らばって
掻き集めたくなるけれど
踏み付けて進む
茨の道はとても気高く
悦びに溢れている

イリュミナシオン
理解など求めてはいない
自己満足していられるから
光の粉が風に舞う
素肌のままで寒くない
逆らうように吹き付けて

イリュミナシオン
冷たい月の光は蒼く
海を想い出させるけれど
涙を流すことはなく
ただ風に吹かれていよう
光が溢れているから
戻る   Point(0)