思い出/ヤマト
 
カメラを現像に出す
忘れていたカメラ

いつ買ったか、なんて
今の僕には思い出せるわけもなく
ただ
なんとなく現像に出す

そこにうつっていたのは
忘れていた過去であり
忘れていた思い出であり
大切な思い出だった

なんでこんなこと忘れてたんだろう
なんて
かっこつけて言ってみても
もう遅く
いまさら後悔してみたとこで
もう遅く
流す涙も
遅すぎる

大事だから
ずっと覚えていたいから
僕は
その写真を
思い出をかみしめながら燃やす

もう2度と会えないだろうあの人との
ことを思い出しながら
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