ブローニングM1910/ホロウ・シカエルボク
 
ようだった
罪の意識かって?そんなお上品なものじゃない
それは混じりっ気のないショックのようなものさ
それはある意味でおれの額も撃ち抜いていったんだ


昼前にレトルトのスープを火にかけて飲んだけれど
溶けた蝋みたいで途中で嫌になった
服を着替えてどこかに出かけようかと思ったけれど
どれだけ考えても行きたい場所が見つからなかった
どこかへ出かけるとその場所で
誰かがおれに銃口を向けるような気がしてさ


あんなことはよくあることだし
いまじゃローカル・ニュースでさえ無関心な出来事さ
あの次の日おれはずっとチャンネルを変え続けてそのことを確かめたんだ
みんなそんなこ
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