部活の終わりに/
しょだまさし
君はキャプテンで
夏の最後の大会は
男子も女子も敗退
僕は試合終了まで
ベンチからの応援
涙する部員の前で君は
毅然とチームを讃え
後輩達に来年こそ
屈辱を晴らせと激励
帰り道、駅の
駐輪場裏手から
呻くような声がする
壁ぎわから覗くと
チームから離れ
一人地元に帰還した
女子部主将が悔し泣き
足音を立てて近寄り
「お互いお疲れ様」
と声を掛けながら
改めて思った
「そんな君のことを僕は
ずっと好きでいる」
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