BACK/FRONT/5or6
 
と舞った羽を、インプラント治療に来
院した際に拾いペン代わりにしている彼女
の父親の部屋から盗んだテッシュに先端を
付けて遠い心象に名を刻み、手紙に付ける
切手を買ったきみの姿を見て、貼りつけて
いた指先を、ゆっくりと彼女の中で、増や
して、広げさせるきみの、下着を履いたま
ま、擦って、長い髪が乱れ、バイト先での
清楚だった店員とは、思えない程に淫乱な
、姿を後ろに屈めて、思いっきりに、思い
を綴った手紙を今、貼り付けていく。脳膜の車輪で削られた火花で燃えるアンビエントの煤払う午後に俯せにさせる爽やかな季節の中で速やかに下へと向かうエロティズムと肢と褐色のプッシーを転轍する音が
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