限りなく透明に近いハゲ/
花形新次
「もう長くはない」
透き通るような頭頂部を見たとき
心にさざ波がたった
あなたとの時間は
いつまでも続く
疑いもなく
過ごして来たのは
ただ私が幼かったから
終わりのないことなんてない
現実を突きつけられて
狼狽えている
スーパーミリオンヘアー
粉ふって生き長らえたとしても
それは
自分自身を誤魔化しているだけ
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