Miz 23/深水遊脚
能している。ここからどれ位の伸びしろがあるのか考えると、久しく忘れていた希望という言葉を実感する。癒しを求めた先刻までの私自身があまりに滑稽でつい独りで笑ってしまった。
「広夏さん、こんにちは。今日は来てくれましたね。」
青山くんがトレーニングルームに入ってきた。
「ええ。なかなかここに顔を出せなくてごめんね。これからはもっとここに来られるわ。」
「有り難いです。広夏さんがいたほうがやはり安心です。でも俺らも須田の指導でだいぶ認識を改めました。指導の奥深さを知った感じです。」
「それは頼もしいわね。私、いなくて大丈夫かしら。」
「来てくださいよ。お願いします。俺らも甘えてば
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