スローハロウィン・ローハロウィン/ゴースト(無月野青馬)
けないことがある
カボチャの馬車には
何の意味もなくて
マジックにも
何の意味もなくて
キャンディがあっても
何の意味もなくて
ガイコツと蝋人形があるだけで良いと「私」は思ってしまう
(火の玉が飛んでいたならなおさら良い)
「私」は思ってしまう
カボチャを被っても
カボチャの匂いしかしないと
被ってみたくなっても「私」は被らないと
それで何かが変わるわけじゃない
何も変わらないカボチャを被っても
何も変わらない呪文を唱えても
何も変わらない秋空が見えても
と「私」は思ってしまう
スローなハロウィン
ローなハロウィン
季節は巡っ
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