社会の役に立ちたくないと思って/
奥畑 梨奈枝
社会の役に立ちたくないと思って
できもしないことを宣言する
セミナーの内容はわからなくとも
自分にもできることがあること
完璧な不能者でないことを呪い
カツカレー定食と水を食べ飲みする
ゴミの詰まったビジネスバッグを提げ
俺は都会で取り残された
成功への渇望が俺を洗脳する
女が悪夢との絆になる
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