スパイを創る小説家/
fujisawanorio
ぼくはスパイを創り上げる小説家に出会った
彼は紳士だが女性好きで仕方なく
飲んだくれだった
しかし彼には理想像があった
自分の奥義を表現したかったのだ
かれは作家というよりもおもしろいことの蒐集家だった
国家の安全を守る任務につくそれが彼の宿命だ
とてつもなくハデだかとてつもなく地味なお仕事 それがスパイだ
私はそれをイマジネーションするしかない
汚い仕事が多く知力をつかう
これから彼もようやく「お仕事」らしい
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