病室(レターパック)/由比良 倖
薄い薄い薄い薄い
透明な、点滴のパックを
銀色に遡っていくもの、の
私は(あなた
手放して、
空気の中へ、
あなたは視界の果てで
輝きを受ける、
あなたはあなたの星空の中
一番遠い、星の光として
息をする、
泡の中で、
鍵盤が鳴りながら、
アドレナリンが
薄い薄い薄い薄い青で
注射される、確かに、
揺れない で、
揺れない、
で、
見上げ続けるとき、
花は何処で咲くのか、
体温を、手放さないで、
私は、あなたに向かってラブレターを書く、
きっと出さないと思うのです、
((ねえ、知っている?
((ギターは木組みの空洞で成っていて、
((その
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