ハゲのいた夏/
花形新次
ハゲがハゲを隠して
自己陶酔したクソ自称詩を
人前に晒した場合
詐欺罪、準強姦罪として
立件可能であることを知った
なるほどね
これで世の中
少しは良くなるのではないか?
薄らハゲの
照り返しがキツくて
一瞬何も見えなくなった
「ハゲ!ハゲは何処にいるの?」
視力が回復したとき
薄らハゲの姿は
もうそこにはなかった
とある夏の一日
ハゲと過ごした
眩しすぎる季節
私はけっして忘れない
戻る
編
削
Point
(0)