底抜け舞台/ひだかたけし
欠き
交差交錯混合したり
反発反攻対立したり
ターコイズブルーのねっとりとした湖に
無数の紫の影、声響かせ歌い舞い踊る
燃える光の眼差すなか!
☆●☆
[十月十五日土曜]
俺は紙に筆圧強くそう書き
覚醒夢の光景声残響するなか
浮遊したままの朝の意識を
頭蓋に脳髄に引き戻そうとスル
(意識、宙吊りのブランコに乗り
ゆらり揺れ奥まったまま
この界は漠と遠く)
息、深く吸っては血を創り
息、一気に吐いては血を壊し
左胸に手を当て
鼓動静かに脈打つ感触に
[俺は生きている 俺は未だ生きている]
差し込む午前の陽光に小さく声放つ
地上十四階、ベランダに出てみれば
眸、燃え輝く百の眸ガ
青に青を塗り重ね
アオ底光りする天空から
降って来る降って来る!
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