無題/nemaru
さざ波立った、湖面のようにみえる。リノリウムの湖面の底に、沈んでいるものが あるような、ないような… まぁ ないんだけど。さみしいねぇ
(また明日 このフロアに人が集まって、効率的に働く)
静まり返ったフロアにあるものが、わたしたちにたくさんのものを作らせるし、わたしたちも作ることができる。わたしたちは工場で、わたしたちの労働力を効率よく使い果たせる。パートさんにも効率よく、それでいて楽しく、働いてもらいたいものだな。怪我もなく。
だったら、あの角は、アールとらないとなあ
時給も上げてやりてえ
そうやって、やってるうちに、歳をとるんだねえ(しらんけど)
「めっちゃ思ってました」
めっちゃ思ってたんだ。気づくの遅くてごめんな。
いつもわたわたしてて、訊いてやれなかった でもさ、
名言じゃない?
「めっちゃ思ってました」
まるで デカルトの超訳みたいじゃないか
ひとつ、お土産のように この言葉を好んで、持ち帰った。
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