未来/
山人
金木犀が香る午後
陽射しがきらきらと
金色の帯を散らしている
コーヒーにミルクを入れて
スプーンで陶器をこする音
きみの声が
褐色の液体にミルクとともに
くるくるとかき混ざられて
やがてぼくの
安堵の中心に下がってゆく
街並みからみえる秋の空
遠いけど
染み入るようですごく蒼い
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