嘘八百/吉岡ペペロ
 
寄り添ってさんにんで帰っていった

家着でふたりを連れ去っていった

傷つけないようについた嘘八百

魂が引き裂かれて塩をぬられた

子供の頃からそんな風に生きてきた

愛しいひとの味方でしかなかった俺


まだ見ぬ痛みを引き受けよう

きょうまた守るべきひとがひとり増えた

魂は俺の所有物じゃなかったのだ

目に見えないものを信じよう

きょうまた守るべきひとがひとり増えた


寄り添ってさんにんで帰っていった

家着でふたりを連れ去っていった

傷つけないようについた嘘八百

魂が引き裂かれて塩をぬられた

子供の頃からそんな風に生きてきた

愛しいひとの味方でしかなかった俺








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