その光の理由/ホロウ・シカエルボク
くりと吹き始め
次第に強くなり(まるで台風のように)
渦を巻いたり
草を舞い上げたりして
それから居なくなる
それがどんな風かは
誰がどこで受け止めるかによって変わる
意図のある言葉は
いつだって交通標語と大差ない
そこに書いてある以上のことも
そこに書いてある以下のこともない
感想を述べるとすれば
否定か肯定か
無関心以上のものは
生まれることはない
もの静かなあなたは
なんのために書くだろう
確信のあるあなたは
なんのために書くんだろう
いつだって喋り過ぎる俺は
なんのために書くんだろう
結論があるなら
書かなくていいって話になる
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