原発内はフィクションですが真面目に災害対策工事やってます。と一応断っておいての猫詩。/5or6
 
性らしい。
先端が金色でフサフサしているので触りたいのだが、少しでも触ると鋭い牙とツメでバラバラにされてしまう。
朝はただ眺めるだけで帰りにまだ寝ている鬣猫の尻尾をそっと触るのが最近の趣味だ。
ある日、新入社員がやってきて悲鳴をあげて自分の裾を引っ張ってきた。
「中嶋さん。あれ、ライオンですよね?」
顔面蒼白で唇も青い、体もブルブルふるえている。
「何を言っているの、あれは鬣猫だよ。」
「いや、ライオンですよ!ライオン!何でここにいるんですか!」
急にアドレナリンが回り始めたのか顔が紅潮し息も荒くなっている。
少し立ち眩みを起こしたのか足元がよろけた。
「はぁ、すみません。取り
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