うさぎのダンス/ただのみきや
 
三匹の蛭に内側を啜られながら
夜にピンで留められた白黒写真のように
身動きできない孤独の底へ


青い光の砂浜で
あなたは神々の呟きを聞いた
八十人の神々が再生の道をレクチャーする
神々には顔がない
ただ書き込みだけがある
救済のハウツーの求道者たちに
ヤオロズの集合知は量産された天の沼矛を授けた
新しい創造を約束して
それは幼児の絵のように素早く描かれ
写真の料理のように完璧で腹を満たさなかったが
塩辛さが乾く暇もなく
爛れた魂の被膜は引き攣った
シヲ風を読めば読むほど耐えられないほどに
シャットダウンしても声なき声は止まず
回路を敷いて走り回り
止めよう
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