それでも/ひびき あきら
 
白い闇に 身を埋めて

明るい絶望の 唄を聴く

泪の足音を浴びて 

苦しみの夢を見た

にっこりと 手を伸ばす死に

縋ろうとして ふと空を見上げたら

底のない蒼が こちらを見つめていた

ほろほろと崩れる わたしの手を

ぎりりとにぎりしめ
    
いつかの星に 思いを馳せる 

赤い雫におぼれて

世界を 忘れたいと願う  

それすらもできないなんて

生はなんと残酷か
 
それでも 

生きていくしかない 
  
生きるしかない 

わたしが 生まれたからには


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