ノーマル・ライトニング/崎山郁
 
いて、白い道で転んだ この間は水が増量サービス期間で川辺を歩けなかった 自転車を盗まれたこと 傘を二度盗られたこと お酒飲み過ぎて吐いたこと ハムレットを読んでいる人を見つけたこと ゆっくりと過ぎていく、私は死に向かって歩いている 桜の葉が少しだけ黄色く赤くなっていってる まだ百日紅は咲いている

 私たちは重力に縛られている ように何かに縛られている お金だとか習慣だとか面子だとか、様々なこと 自由に生きているようでそうではないのね   
 また君に会いにいきたいと今日、思ったよ 会えたらいいね
 軽やかに、ささやかに

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