ほとり/
そらの珊瑚
手にしていたのは
小さなひしゃく
星が消えた途方もない夜は
蛍を連れて
そしてたどりつく水源の
ほとりは
どこへつながっているのか
どこへもつながっていないのか
汲み上げた液体、おそらく水を飲み干し
朝が来るのを待って
そして詩を紡ぐ
このほとりで
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