ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(温か過ぎるけれど)/ホロウ・シカエルボク
合わせていることだけは期待出来る、俺はダイナーを目指して歩いた、途中で小さな橋を渡るとき、川底にさっきのロシアン・ルーレットの成れの果てがうつぶせで沈んでいるのが見えた、腐敗する前に朝になって、引き上げてもらえるさ、俺はなんとなくそう話しかけた、やつがそれをどう思うかはまた別の話で―夜明け前の街は人生をまぼろしだと感じるにはいい時間、報われない連中が夜をうろつくわけは、きっとそんなまぼろしを心から信じたいと、どこかでそう願ってるせいなんだ。
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