無題/狩心
社会に
二人の時間を
奪われてしまう
でもそれは二人の未来の為で
でもそれは
二人以外の
未来の為で
でもそれで、体を崩してしまった
未来がなくなった時
未来の為にしていた事は
一体なんだったのか
自分の人生は
自分以外の誰かに
何かを伝える為のものだったと
言い聞かせても、
誰にも知られなくてもいいから
孤独で苦しくてもいいから
まだやりたいことが沢山あった
人は弱いから
愛し合うことを
安息地として 結論付けたがるけど、
愛は始まり続ける為の装置だから、
まさか、終わりの場所になんかならない
私が終わるとき、
あなたの愛の中で終わりたいとは思わない
私は
あなたと今もなお 始まり続けたい
始まり続けたいと思いながら
いつの間にか終わる
すべてを許すことはできない 抗う
大切にしたいことがあるから
死を越えて
僕はまっすぐに飛ぶ
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