とやべ先生/MOJO
うものが好きになれないのだから、学校そのものが、つまらない。成績も、下がる一方。
人は、人生において、いくつものターニングポイントを通過して、今に至る。あれは、そのなかのひとつであった。
ところで、小宮君は、二学期の中頃、転校していった。
月日は流れ、四年生の時に、私は、小宮君と再会した。カブスカウト(ボーイスカウトの小学生版)の大きな集会で、小宮君を見かけたのだ。
その時の小宮君は、私よりずっと背が高く、私は、今、喧嘩したら、負ける、と思った。小宮君も、私に気が付いているようだったが、私は、小宮君の視線を無視した。
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