わたしの神様(いてもいなくても)/葉月 祐
周りにいたから
こうして今 笑ったり泣いたりできる
いつも どの瞬間にも
無数の道があった
悩んで選ばなかった選択肢もあった
その結果離れる事になった人もいた
タイミングが
目に見えて手に触れるものだったなら
わたしはきっとそれに依存していたし
今 ここにはいなかっただろう
自分で選んだ道の先には
『詩』という選択肢があった
これは とても厳しい道のり
誰かがわたしを笑ったとしても
そこに後悔は無い
どんな神様が いてもいなくても
どこまで続くかわからない
この道を進むという
生まれたてのロウソクの火の様な
まだ青い 決意
そんな気持ちが ここにある
ここはわたしが選んできた
最善の道の最先端
ここには神様は きっといない
誰かの足跡が残るこの道を
追って わたしを残していくという
青く幼い わたしの決意
もう誰のせいにもしないよ
何のせいにも しないから
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