タルカスの夕べ/
梅昆布茶
五線譜にのらない音楽
数学的解決を持たない生命
リズムもない詠唱
楽器を持たない自由
空から降りてくる精霊にキッスをして
それでも抒情は余ってしまって腐る
どこにも幸運な人間なんていないから
ふと途切れそうになる現実との連絡
いつもの物干し竿は使えないので空に干す
いつか宇宙に
僕のしみのついたパンツが
浮遊していることだろう
今はとにかくタルカスを聴いている
それではまた
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